前日に破水があり妻が入院となりました。
早朝4時ごろに「陣痛がきたかも」という連絡がありましたが、少し弱かったらしく9時ごろに陣痛促進剤を投与。
その後は、ほぼ連絡が来ることなく時間だけが過ぎていき、自宅で悶々としていました。
初産の場合は陣痛が来てから12時間前後で出産になることが多いと聞いていたので、早めに病院の近くまで行っておこうと思い、お昼ごろに出かける準備をしていると妻から「来て」という電話がちょうどきました。
苦しそうに私を呼ぶ妻の声は一生忘れることはないと思います。
コロナがなければ陣痛室で一緒にいることができたと思うと、初めてコロナが憎いと感じました。
そんなことを考えながら自転車で病院へ。
到着すると、受付横のベンチで待たされました。
ベンチにいる間も妻の叫び声が聞こえてきて、申し訳なさやら悲しさやらいろんな感情が入り混じって涙が出てきました。
実際に何分待たされたかはわかりませんが、15分くらい経ってスタッフさんに呼ばれてやっと妻のところへ。
と思ったら数分で出産。
もう少しかかると思っていましたが、コロナの関係もあって本当に生まれる直前になるまでは立ち会えないようでした。
それでも、妻の懸命な姿は10年以上連れ添ってきた中で一番頼もしくてかっこよく、感謝の気持ちでいっぱいになりましたし、子どもが出てきた瞬間は感動で胸いっぱいになりました。
正直、こどもは欲しいと思っていましたが、特別こどもが好きだったわけでもなく、こどもができれば自分のやりたいことを我慢していかなければいけない、自分の時間がとられると考えていたので、何がなんでもほしいとは思っていませんでした。
それに、出産に対してネガティブな印象が強く、母子どちらか、あるいは両方に何かがあったときのことを考えると個人的には「嫌だな」という気持ちが強かったです。
ただ、実際に授かればお腹の中にいたときから可愛くてしかたがなかったですし、生まれてきた我が子をみても可愛いしか言葉が出てきません。
しかし今回は母子ともに無事でしたが、次回もそうなる保証はありません。
2人目はたしかに欲しいですが、出産のリスクを考えると少し考えたいところです。
分娩が落ち着いたあと、15分ほどでしたが3人で過ごすことができ、写真をとったり抱っこもさせてもらいました。
その後は帰らされて、入院中の面会もできないので退院まで妻とこどもには会えません。
ひとまず会社へ出産の報告と、必要手続きの申請依頼をしました。
女性は産前産後休業があるため、育児休業がスタートするのは出産から8週間後となりますが、男性は産前産後休業がないので、原則出産予定日から育児休業を取得することができます。
予定日よりも早く生まれた際は、実際の出産日が育休のスタート日になるので、私はこの日から育休がスタートすることとなります。
しっかり会社に申告しないと育休の取れる期間が短くなってしまいますのでご注意を。(原則、子が1歳になる前日までが育休期間になるので)
また、うちの子の場合は予定日の少し前に生まれましたが、出産日が月末の場合、社会保険料が出産月から免除される可能性もあるので、たかが数日と言わずにしっかりと申請することをおすすめします。
その夜も、妻とはビデオ通話をしながら過ごしました。
とにかく、母子ともに無事だったことが全てです。これまでの目に見えない不安やストレスがなくなり一瞬ほっとしましたが、やはりこれから始まる3人での生活への不安が新たに押し寄せてきた1日でした。